こんにちは!小山佐知子です。
9月4日(日)に、内閣官房内閣人事局主催の学生向けキャリアイベントにゲスト登壇いたします。
以下、イベントの詳細です。
株式会社マイナビが運営する学生向けキャリア形成コミュニティ『MY FUTURE CAMPUS』による企画です。
大学生はもちろん高校生も参加OKとのことで。
単なるセミナーではなくワークショップを通して『女性が活躍できる社会をつくるための国策を提案する』というのがゴールとなっています。
こちらのサイトのタイトルにある、「女性自身が、女性の働き方・生き方を考える一日」というフレーズ。
いいですね!まさに、「ライフキャリア」を考える取り組み。
社会に出る前の女性は、将来の仕事と家庭の両立を不安視するあまり
“見えない赤ちゃん”を抱っこして右往左往している人も多いと聞いたことがあります。
日々入ってくる「保育園に入れない!」「両立が大変!」というニュースの影響は大きいですよね。
仕方ないかもしれないけれど、頭でっかちになっている人も少なくない印象です。
私が社会人になって12年。
人生、どんなことも案外『案ずるより産むが易し』でどうにかなっちゃうものだとは思いつつ、
とはいえ、学生のうちから将来をイメージしておくことはとっても大事だと思います。
学生時代のキャリアプランなんていうのは、壊すため、裏切るためにつくるものなんじゃないかと思うからです。
本題からちょっと逸れますが、
「キャリアデザインなんてしても、その通りになりませんよね?」と聞かれることがあります。
はい、その通りです(笑)
その通りにならないから、人生は楽しくておもしろいんです。
だけど、やっぱり予想していなかったトラブルに見舞われたら、誰だって辛いもの。
そういう壁が立ちはだかったときに、「じゃあ、こうやって進んでみようかな」と素早く軌道修正したり、それでも前にすすむタフさを発揮するためには、自分の中に信念や主体性がないと打ち負かされてしまうのではないかと思います。
だから、何度でもプランはつくりましょう。
今回のイベントも、学生さんにとってはきっといいきっかけになるはず!
ということで、本題に戻りますが、今回のイベントのように働き方・生き方をテーマにするのは
とても素晴らしいことだと思います。
そもそも、これまでのキャリア教育では、「仕事」にしか焦点が当てられてこなかったのですから。
私が大学生の頃を思い出してみても、
3年生になって就職セミナーに出ると、おのずと働き方の二者択一択一を迫られました。(女子だけ)
テレビドラマに出てくるような、華やかで専門的なお仕事でバリバリやっていきたい人は「総合職コース」へどうぞー!
補佐的な仕事でよくて、転勤したくなくて、定時で帰れて、余暇をしっかり楽しみたい人は「一般職コース」へどうぞー!
というような感じで。いわゆる、バリキャリ、ゆるキャリですね。
私が希望したのは当然のように前者でしたが、それは単に営業職や広報、マーケティングといった職種への憧れが強かっただけのこと。
就職というカテゴリーの外にある、ライフの部分…つまり“5年後10年後の生活そのもの”については全くイメージが湧いていなかったし、そもそもそれを見据えての会社選びだという視点すらありませんでした。
なので前者を選んだ女性たちは、就職して数年たち、仕事がノッてきて突入するもろもろの適齢期になって初めて焦ったりモヤモヤするんですよね。
「気付いたら地元の友達はほとんど結婚してママになってる…」みたいに。
↑これは私が最初にハッとした経験談
それまで、昼も夜も仕事を中心に生活を回してきたのに、はたと気付いたら「結婚」や「出産」という全然遠い世界にあったタグが目の前にぶら下がっている状態……焦ります。
もちろん、バリキャリだから結婚も出産も大変で、ゆるキャリならそれが容易に叶うわけではありません。
だからこそ、早い時期からワークキャリアだけでなく、ライフキャリア全体で考えるトレーニングが必要なんですね。
時代は、女性活躍。
女性が社会に出て働きやすい制度や環境を整えるフェーズから一歩進んだ
「女性が活躍できる組織」や「誰もが活躍できる社会づくり」が求められています。
もう、私たち女性は、組織に守られるだけの存在ではなくなったのですね。
大手企業はもはや育児休暇取得率は80%以上。
それでもワーママたちの大変さは変わらない…
保育所に入れなければそもそも復職の危機…
長時間労働の夫が寝るためだけに帰ってくるようだと二人目なんてとても無理…
女性活躍推進には、関連する課題が山積していますね。
今回のイベントでは、学生のみなさんと交流しながら、
私自身もいろいろと考えていきたいと思います!
以下、MFCサイトより内閣官房内閣人事局のコメント
女性が輝く社会をつくることは、これからの日本にとって、とても大切なことです。 女性が輝く社会、すなわち、自らのやる気と意志で自己実現を図れるような社会になるためには、どのような課題があるのでしょうか。今回のイベントを通し、皆さんの今後の人生・キャリアデザインを考え重ね合わせながら、多彩な女性社会人がどのような想いで、どのような課題を抱えながら働いているのかについて触れ、真に女性が輝く社会になるためには国家として何が必要かを一緒に考えたいと思います。 皆さんの参加を心よりお待ちしております!
内閣官房内閣人事局審議官 古澤 ゆり