働き方改革のもと会社がどれだけ「生産性を上げろ!」「残業するな!」とどれだけ言っても社員は全然楽しくない……。

こうした例は働き方改革がうまく進まない会社の“あるある” のように感じるのですが、一体なぜうまくいかないのでしょうか?
社員と会社の温度感がバラバラな会社を見ていると、どうやらそうした会社が行っているのは働き方改革ならぬ、 “働かせ方改革” だったりします。

  • 会社の社風や過去も含めた労働環境が個人を過剰に縛っている
  • 縦割りで物事が決まり、若手社員や非管理職が自由に発言できる場がない

こうした会社は要注意です。ひょっとしたらやっているのは  “働かせ方改革” かもしれません。

「企業」と「個人」は上意下達から対等へシフトする

Lindenの創業者、リード・ボフマン氏が書いた『ALLIANCE』によると、企業と個人の関係は上意下達の縦割りから、対等にリソースを提供しあう関係へと変化しているとのこと。

従業員・社員は会社のいいなりになって指示に従うのではなく、自分が持っているスキルや知識といったリソースを提供し、互いに自立的な関係になる未来が描かれています。

会社側もまた、そうした考えかたがある企業ほど、働き方改革も単に「早く帰りましょう」を唱えるだけでなく、社員の声に耳を傾け本音で話ができる環境や風土づくりに成功しています。

「会社に頼りきりはリスク!自分のキャリアをしっかり描こう」という社員と、「社員の個性を生かそう!理想の働き方はみんなでつくろう!」という会社ほど、働き方改革がうまくいっているように思います。

Cybozu Days2018

サイボウズ社は、働き方改革でも日本の企業を牽引する存在として有名です。今年も、Cybozu Days(東京)にお伺いしてきました。慶應義塾大学の前野 隆司教授と青野社長との対談などとても勉強になるプログラムが目白押しであっという間のひと時でした。働き方と幸福学、一見異カテゴリのようで実は親和性がありました。

Work as Life!

Cybozu Days東京と同じ日、働き方について考える公開講座にお伺いしました。法政大学キャリアデザイン学部 田中研之輔教授の授業に、複業研究家の西村 創一朗 (西村創一朗)さんがゲスト登壇され、人生100年時代の働き方についてセッション。西村さんによる「株式会社自分」経営戦略のお話は共感で頷きすぎて首がもげそうに。

仕事は辛いもの、滅私奉公して耐えてこそ。社員は会社に忠誠を捧げれ時代はとっくに終わっていますよね。個性を尊重して多様な働き方を認め、会社と個人が強いパートナーシップを築く時代。

workもLifeも諦めずどっちも高められる社会づくりに私も関わり続けたいと志新たにしました。