こんにちは!小山佐知子です。

きょうは、みなさんがおそらく日常的に使っている「キャリア」という言葉について考えてみたいと思います。

質問です。
「キャリア」ということばにどんなイメージがありますか?
関連するワードはありますか?

キャリアウーマン、キャリアセンター、キャリア相談…etc
私の場合はこんな感じで関連ワードが出てきました。

みなさんもきっと、私と同じように「職業」や「働く」にまつわるものをイメージされたのではないでしょうか?

でも、ちょっと考えてみてください。
私たちの人生は仕事が全てじゃないですよね。

学び、趣味、恋愛、結婚、子育て、地域とのかかわり…

さまざまなライフイベントを、いろいろな役割を担い演じながら生々しく過ごしていくのが人生。

ちょっと難しい話かもしれませんが、そもそも「キャリア」には狭義と広義の2つの意味合いがあります。

「仕事にまつわる」のが狭義のキャリアで、「人生そのもの」が広義のキャリア。
この広義のほうは「ライフキャリア」と呼ばれたりしています。

私は、新卒で人材系の広告会社に入ったので、「キャリアデザイン」とか「キャリアプランニング」ということばには20代前半から馴染みが深いほうでした。

がゆえに、なんとなく「キャリアデザインってできたほうがいいよね〜」なんて思っていました。なんとなくかっこいい、デキる社会人という感じがして(笑)

ちなみに、この段階で捉えていたキャリアは当然、前者。バリバリ「仕事」を軸にした意味合いです。

でも、社会人経験を何年か積んだあるとき、ふと疑問に思ったのです。

「…あれ? キャリアデザインって、そもそも意味あるの?」と。

そしてしばらくすると、そんな疑問は悶々としたフラストレーションに変化していきました。

思い通りにならない悔しさ、やり場のない怒り、といった負の感情です。
ちょうど、30歳手前のことでした。

「デザインしたところでそこに近づけなかったら意味ないじゃん!」

というこの憤りと焦りこそが、働く女性のキャリアを語る上での大きな落とし穴だと思うのです、今では。

その頃の私は、ちょうどひょんなことから不妊治療をすることになって、仕事と治療の両立の難しさという壁におもいきりぶち当っていました。毎晩泣くほど辛かった記憶があります。

少々脱線しましたが、ここからがキモのお話。

男性に比べ、ライフイベントの影響を受けやすい女性は、ワーク(仕事)とライフ(生活)を特に切り離さずセットで考える必要がある、と私は考えています。

そもそも女性のライフスタイルは多様化しています。

幸せの価値観は、今までみたいに統一化されたりなんかしていません。
「女の幸せ」よりも「私の幸せ」をつかむ時代です。

それなのに、今を生きる働く女性たちは、今もなお古い価値観の呪縛から逃れられずに無意識のまま、ワークとライフの二項対立で迷っています。

「子どもが生まれたら仕事は辞める?辞めない?」

と、こんなふうに。

自分らしく働くことと、穏やかな家庭を手に入れることは決して「トレードオフ」なんかじゃないのに、私たちは無理やりどっちかを選ぼうとしたり、「家庭7:仕事3」というふうにバランスをとろうとしてしまうのです。

ほとんどの人の場合、それじゃあうまくいかないし、楽しくない。。。

そもそもですけど…
「どっちも」だとなんでダメなんですかね?
どっちも楽しく!のほうが2倍おもしろそうなのに。

わがままですか?
…っていうか、わがままだといけないんでしたっけ?

断言します。ワークとライフは確実につながっています!

どちらも自分の人生の中にあて、そこに「私らしさ」という輝きの種があるからです。

ワークとライフ、それぞれにおいて自分らしく生きているとき、
想像もつかない大きなパワーがうまれます。シナジーです。

私はこのシナジーに心が躍る瞬間が大好きです。
どんなステージにいても自分らしく輝ける女性をもっと増やしていけたらこんなに幸せなことはありません。

ワークも、ライフも、自分らしく楽しまなきゃ人生もったいない!

一度しかない人生を、どう生きていくか。

『ライフキャリア』の視点で総合的に考えてみませんか?